Ka Nani O Hawaiiのレビュー…
2010年05月26日
2010年5月12日に渋谷文化村オーチャードホール行われた「Ka Nani O Hawaii ~Voyage~ 」のレビューを書きます。この日は2日目、お客さんの入りは好調の様子です。
大人気のアリアナ・セイユ、ロパカ・カナカオレなど若い才能が新しい舞台を作り上げました。
Kaimanahilaの感想は…
2010年5月12日 「Ka Nani O Hawaii ~Voyage~ 」 渋谷文化村オーチャードホール
Kaimanahilaのレビュー
レビューを書くのに難しい公演に当たってしまった。
受付をして会場ロビーに入るとKさんに会った。Kさんは私が知る限りもっとも、フラのイベントを見ている人だ。もちろん仕事ではないので、チケットを買っている。さらには、公演が2日間あれば両方見る人。この日も2日目なので、彼は昨日も見ている。そのKさんが、にやりと笑いながら「お客さんはいってますね、終わってからの感想が楽しみです…」と意味深な言葉を残して席に向かった。ポジティブな感想が多い彼にしては珍しいなと思いながら、少し嫌な予感もした。
お客さんは8割以上はいっていた。
ここから、感想になるが、簡単に言えば良いところはあるが、それ以上に気になるところが多い公演だった。2007年、2008年にメリーモナーク・フェスティバルのミス・アロハ・フラに出場し、2009年のミス・ハワイ。今、日本で最も有名で人気のあるフラダンサー”アリアナ・セイユ"がメインとなりハワイの歴史をフラで表現するショーが「Ka Nani O Hawaii ~Voyage~」だ。
共演者はカナカオレ・ファミリーの若き才能”ロパカ・カナカオレ"、タヒチアンのカリスマ的リーダーのメヴィナ・リウファウ。そのほかWahineダンサー3名、Kaneダンサー5名だ。
「子どもの頃からいろいろなステージで踊ったり、たくさんのショーを観るうちに、私の中で『こんな舞台をやりたい』という思いが強まっていったの。ハワイとフラの歴史、時代とともに変わっていく音楽、誰も描いてこなかったこれからのハワイ。ひとつの型にとらわれず、私たちの世代が感じるものを観てもらいたくて」(カンバセーションHPより)
アリアナのこんな思いに、ロパカやメヴィナが共感し、今回の公演になった。
個々の才能には魅了される。アリアナの踊りは洗練されていて美しい。大きな舞台で踊る心地よい緊張感も伝わってきて、イベントなどのステージでの踊りとはあきらかに、気合いが違った。
メヴィナのダイナミックなタヒチアンは振り付けも若々しく楽しかった。
そして、ロパカはさすがの一言だ。声でパフォーマンスで広いステージを支配してしまう。
さ〜ここからあは、少し辛口を書かせてもらう。
まずは、構成が曖昧でコンセプトが伝わりきらなかった。歴史を追うならもう少し徹底的にやって欲しかったし、日本の公演に対応する何かアイデアも考えて欲しかった気がする。
そして、舞台の大きさに、負けていたと思われた。人数の問題ではないと思うが舞台の大きさにあった公演にはなっていなかった。
最後にもう一つ、これが一番問題と思われるが、完成度が低すぎる。個々のパフォーマンスは素晴らしいが、全体としてまとまりがないし準備不足が垣間見られた。振りの間違いが多く興味がそがれてしまう。まだ、チームとして機能していなかったのが残念だった。
アリアナの言う、新しい舞台の片鱗は垣間見られた。まだ始まったばかりなのであろうから、今後もこの公演が続いていけば可能性を秘めていると思う。この才能を生かし、まとめ上げる才能がもう一人加わったらと思うのだが…まだ、素晴らしい踊りが順番に見られるショーから脱することは出来なかった。
公演終了後、Kさんは「昨日よりは、だいぶ良くなっていました」と言っていた。
ブログに感想を書くのかとたずねたら、これは書けないという答えだった。
「もっとアリアナが前面に出て来ても良かったよね」
「ロパカはすごいね、彼が70%ぐらいの公演だったね」
「来年来たらまた見るね!」
「練習を積んで、またやって欲しいよね」など、言いたいこと言いながら渋谷まで歩いた。




