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ハワイのグルメ食材

2009年04月01日

fo_f104_01.jpg ハワイのグルメ食材

海に囲まれた諸島であるハワイでは、当然の事ながらお魚が豊富。お魚好きの私は色々な種類を食べることが出来るだろうとハワイに暮らす以前は思っていました。しかしながら、意外や意外。スーパーマーケットの鮮魚売り場に並ぶ魚はとても新鮮には見えず、ましてやお刺身としていただけるレベルの魚となると、それなりのお店に行かないとダメという矛盾にぶち当たり、しばらくはお魚が食べたい時はレストランでという妥協をしていたのが15年程前のこと。

次第に海へ出て自分達で釣って来るようになり、新鮮さという面ではかなり良いものが食べられるようになりました。マグロやカツオはもちろんのこと、マヒマヒのお刺身(足の早い魚ですから釣った人しか食べられない!)や、たまにはサヨリや伊勢海老まで、ハワイの海の幸を堪能できるようになって、食卓も豊かになりました。そして最近ではスーパーのお魚もそれなりのレベルになり、特に日系スーパーに行けばお刺身の盛合わせなど、満足のいくものも買えます。

ですが、海へ行ってもなかなか釣れず、スーパーにもたまにしか並ばず、レストランでも遭遇確率がとても低い、美味なる魚がこのハワイに存在するのです。それがMoi(モイ)という魚です。

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環礁の砂地に生息し、アゴヒゲを触角のように使って隠れている小さい海老や蟹などの甲殻類を主に食べるグルメなお魚で、白身なのに淡白でなく、脂の程よくのったしっとりとした身は絶品です。日本ではツバメコノシロというそうですが、あまり知られていない上、食用になることもめったにないときいて、ハワイのグルメ食材を是非皆さんにもご紹介したいと思い立ちました。

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実はこのモイ、昔は王族の方々しか食することの出来なかった貴重なお魚で、我々一般市民が口にするようになったのは割と最近のことなのです。ハワイ語の辞書を引いていただくと、同じ綴りでカハコーとオキナを伴った言葉が王様、君主といった意味であることがわかります。ハワイの人々は昔から専用の養魚池でこの魚を飼育し、食べ頃を王様に献上したというわけです。

ハワイ人は昔から地球に優しいエコな人々で、自然と仲良く共存し、食料を無駄にすることなどけしてありませんでした。アフ・プアアと呼ばれる山間から海辺に至る川沿いの土地に暮らす民は、段々畑のような水田で主食のタロイモを育て、海からは魚や塩を得て、自分達の必要とするもの以外は全てその土地を治めるアリイへ献上し、神様にお返しするという真にシンプルな生活を送っていたのです。そして農耕や漁のタイミングは月の満ち欠けに由来する非常に複雑なカレンダーに従い、驚くほどの自然の知識を持ち合わせていました。

そんな彼らの知恵のひとつがいわゆる魚の養殖で、海岸際の一部を石垣で囲い、1ヶ所だけ出入用の格子戸(マカハ)を設けた池(ロコ・イア)を作って、その 中で魚を丸々と太らせたのです。素晴らしいアイデアですよね。他にも種を絶や さないように、産卵期などに禁漁期間を設けたり、1年おきに漁をするといった 方法で、大切な海の幸を守ってきたのがハワイの人々なのです。

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最近やっと近代的な養殖事業が軌道に乗って、時々収穫されたMoiがスーパーに並ぶようになってきたので、下々の者もいただくことが出来るようになり、この美味しい魚を味わえる幸せを享受しているという訳で、グルメなハワイ通の皆様にも是非試してみていただきたいと思います。

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今回写真でご紹介したお料理は、以前リポートさせていただいた「八景」の料理長にお願いをして、Moiづくしの献立を作っていただいた時のものです。どれもこれも自慢の力作揃いで、たっぷり堪能させていただいたのは言うまでもありません。残念ながら常時メニューにのぼる品ではないのですが、チャンスがあればまたこのような機会を設けてみたいなと思っていますので、乞う期待。そして、もちろん出掛けたレストランでメニューにMoiを見つけたら、迷わず味わってみて下さいね。

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by Sylvie