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Kaimanahilaのたわごと…その257

2011年08月01日

「ALOHAの意味とは」

台風に大雨と日本列島は自然の猛威にさらされ続けています。
東京も先週の大型台風以来スッキリしない日が続きますが、おかげで気温も低めで過ごしやすくなっています。しかし、これからまた夏の暑さが戻ってくるようなので熱中症への注意はお忘れなく。
電力需要のピークもこれから、暑くつらい夏のピークはこれからでしょう。

最近ハワイ関連の歴史書や研究書などを読んでいるのですが、以前から私が疑問に思っていたことへの回答が書かれていたのでそれを今週は書いてみようかと…

SHU_5700.jpg (Kamahamaha Dayパレード)

疑問に思っていたのは「ALOHA」というハワイでもっともよく知られている言葉のこと。
愛情や憐れみ、優しさ、恵みなどの気持ちと行為を表現する言葉で、挨拶などにも使われる。
「アロハ・スピリット」などとも使われハワイの人たちの気質を表す言葉にもなっている。

最近、ハワイブーム、フラブームの中で「アロハ」が持つ意味について書かれたり、語られたりする事が多いが、 その中で定説のようになっているのが「ALOHA」はAkahai(優しさ)Lokahi(調和)Olu'olu(思いやり)Ha'aha'a(謙虚さ)Ahonui(忍耐強さ)を表す言葉で、これらの意味がすべて「ALOHA」の中に込められているというもの。

この説明になぜか違和感を抱いていたのだ。
古代ハワイの人たちが使っていた大切な言葉が、この様に「ユネスコ」とか「ユニセフ」みたいに造られることがあったのか…?そもそも、古代ハワイに文字がなかったのに単語の頭の文字を合わせて言葉が出来るなどと言うことがあったのか???ずっと疑問に思っていた。

もう一つ、アロハの意味を説明する定説で
「Alohaの“Alo”は「~の前に」という意味で“ha”は「息」を意味し、命、または魂を表す言葉
つまり、“Aloha”は「魂がそこにある」、「お互いの魂を感じることができる」ことを表している」というモノのがあるが、これは理解できる。なるほど、古代ハワイの人なら考えそうだと思う。

アルファベットに意味があるというのは本末転倒ではないか???

そんな考えに、ある種の答えをくれた本が矢口祐人氏が書いた「憧れのハワイ〜日本人のハワイ観〜」でした。「ハワイが日本人の観光地として定番化する道のりを、戦前・戦中・戦後を通して一望する」という研究書的読み物。

そこに、「最近はALOHAのアルファベット一文字ずつから始まる別のハワイ語の単語を使って説明されることもある〜中略〜 これは、1968年にハワイ州政府が「アロハ・スピリット」を公式に州政府職員が抱くべき精神として採用した際に用いられた説明である」と書かれている。
つまり、ALOHAのアルファベット一文字ずつに意味があるとの説明は40年ほど前にハワイ州政府が職員の教育のために考え出したものだと言うことらしい。この説が決まる経緯や根拠がわからないから、間違いだと言い切ることは出来ないが後付の匂いがする。

実は、ハワイには1968年に制定された「ALOHA SPIRIT LOW」と呼ばれる法律があってここに明記されている。1968年はハワイが観光地として世界中に認知されたころ。
この法律とアロハの解釈はそんなハワイ州の思惑や観光産業に利用された解釈だという一面もありそうだ。

「憧れのハワイ〜日本人のハワイ観〜」には「ハワイ先住民活動家の中には観光産業によるアロハ濫用に反対する者も多い〜中略〜それは、あくまでも先住民の間で用いる者で、他社に示す者ではないという強い主張がある。〜再び中略〜そもそもALOHAというスペルは、文字のなかったハワイ語にアルファベットを当てて書き出したものであり、その外来の文字をもとにアロハを説明するのは荒唐無稽なだけでなく無意味で、無責任だという声もある」このように厳しい意見があることも知っておいた方がよいと思う。

ハワイにはハワイの歴史がある。カメハメハがハワイを統一し、ハワイ王国が作られる。それと前後し多くの白人がやってきて、ハワイの精神は徐々に打ち壊され、アメリカに侵略されハワイ王国は滅びアメリカへ併合される。

この様な悲劇的な歴史を経てきたハワイの最も大切な言葉をアメリカ的な語呂合わせで説明することは私はなかなか良しとすることが出来ない。

ALOHAの意味って「素敵」と無条件に言う前に、ちょっとそんなことを考えてみても良いのではないだろうか 。


 

 

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