8011web.comが一押しで、注目し続けている、癒しのハワイアン・ミュージシャン「ダニエル・ホー」。
是非お話を伺いたい人リストにずいぶん前からリストアップしており、今回、念願かなってのインタビューです。
一言で言って、ホントによい人でした。
ウクレレを取り出し「こんな感じ」などと弾いてみてくれました。
そのあと、私たちに「弾いてみたら」といってウクレレを差し出してくれました。ミュージシャンから楽器渡されるなんて初めてのことでびっくりでした。
時にはじっと考え、時にはフィアンセのリディアさんの意見を聞きながら真剣に答えていただきました。とてもすてきなインタビューです。じっくりとどうぞ!!

キラウエア・チューニング」

─今日はよろしくお願いします。
ダニエルさんはハワイアン・ミュージック、ジャズ、ヒーリングミュージックなど幅広い音楽活動を経験していらっしゃるようですが、簡単に経歴をおしえてく ださい。

■DANIEL:小学校2年生の時くらいからウクレレ、クラッシック・ギター、クラッシク・ピアノ等を習いはじめました。さらにドラム、ベース、ヴォーカルレッスンなども受け、作曲や編曲は高校生の頃からはじめました。
様々な楽器のプライベートレッスンを受け、高校卒業後にはロサンゼルスにあるミュージック・スクールに入学して作曲、編曲などを学びました。


卒業後は、プロとして映画音楽のオーケストラの編曲などに携わり、その後1991年からコンテンポラリー・ジャズ・グループ「キラウエア」でバンド活動を 始めたのです。
6年間の活動期間で6アルバムをリリースして、そのうちの2作がビルボードトップ10に入りました。スムース・ジャズと呼ばれるジャンルのアルバムです。 バンドでは、ピアノを弾いたり、作曲をしたりしていました。


また、1997年には「ダニエル・ホー・クリエイションズ」というレコード・レーベル会社を設立しました。これは自分が子供の頃から聴いて育った音楽、つ まりハワイアン・ミュージックのレコード制作をやりたかったからなのです。
その後、スラック・キー・ギター、ウクレレ、そして歌を歌うようになったんです。
レコード・レーベル会社は自分のCDだけでなく、他のハワイアン・ミュージック・アーティストのアルバムも手がけています。現在までに40枚ほどのCDを 制作しました。
ソロのショーやライブの時は今でもピアノの演奏はしています。例えば「A WHOLE NEW WORLD」や「BEAUTY AND BEAST」、ディズニーの曲などを演奏していますね。

─「キラウエア」としての活動は今でも続けているのですか?
■DANIEL:そうですね、年内には何らかのパフォーマンスを予定していますが、以前のように頻繁には活動しないと思います。というのは、ソロとしての活動の方が楽なので。
キラウエアの演奏にはピアノを含めて5人それぞれの楽器が必要です。
全部の楽器を日本に持ってきて演奏するのは(輸送費用がかかる)「タカイ」でしょ(笑)。チョッと無理なんです。

─ダニエルさんのピアノ演奏はハワイで聴くことができますか?

■DANIEL:演奏曲目の中にピアノの曲があって、その場所にピアノがあれば弾きますよ。
そこにピアノがあればどこでもね(笑)。
でもラジオ局などスペースの限られたところでピアノを演奏することは難しいし、ツアーなどで各地をまわる時にピアノを持っていくことは難しいんです。
だから、ピアノではなくギターを持ってツアーをしているんです。
ギターはピアノに比べて持ち運びに便利でしょ(笑)。

─様々な楽器を弾きこなすダニエルさんですが、日本ではスラック・キー・ギター奏者としてとても有名ですね。ご自身ではどの楽器をメインに活動されているのですか?
■DANIEL:そうですね、今はウクレレをメインの楽器として活動しています。
その理由は、最近スラック・キー・ウクレレという6弦の楽器を作ってもらったからなんです。これはまだ一台しかないんですけど。お見せしましょうか?
(すてきなオリジナルの「スラック・キー・ウクレレ」を見せていただきました)
6弦のチューニングは「キラウエア・チューニング」といって、僕独自がつくったスラック・キー・ギターチューニングなんです(笑)。
97年からずっとこのチューニングで演奏しています。


ソロで演奏するのでベース弦がない通常の4弦のウクレレで演奏するには限界があります。6弦のスラック・キーのほうがより多くのコードを演奏することがで きるんです。
(すてきな音色を披露してくれました)


このように、ベース音源も同時に演奏できるんです。この楽器はつい先月ハワイでデビューしたばかりなんです。もしウクレレを弾きたければ4弦を使って演奏 すればいいし、ギターを弾きたければ6弦全部を使って演奏すればいいんです。スラック・キーのチューニングにしたければ僕の「キラウエア・チューニング」 にあわせればいいんです。ウクレレより少し大きくてギターよりもずっと小さいこのサイズの楽器は、とにかく2つの楽器の機能を併せ持っていてとても便利な んです。今は主にウクレレの要素を生かして演奏しています。

─2つの楽器を一つにまとめたこの「スラック・キー・ウクレレ」とてもいい考えですね。
■DANIEL:そうなんです。「たのしい(日本語で)!」


─6弦のウクレレとは違うんですか?
■DANIEL:確かに6弦のウクレレを使っている人はいますね。
でも6弦のウクレレのうちの2弦は同じ、つまりダブルなので、
結局通常のウクレレのサウンドなんです。


一方、このスラック・キー・ウクレレは6弦がそれぞれ別々のサウンドなのでギターのように演奏ができるんです。
このスラック・キー・ウクレレのヘッドにも彫ってあるんですけど、「D6」つまりダニエルと6ストリングス(弦)という名前なんです。


同じ楽曲でもスラック・キーとウクレレの演奏では違いがあるでしょう。もしその2つを融合させたらユニークな音が生まれると思ったのです。
そして、ジャズやクラッシックなどスタイルの違うものを結合させてオリジナル・ミュージックを創りたいと思ったんです。

─その他にこの楽器の利点はありますか?
■DANIEL:大きさですね。私はアメリカ国内を飛行機で移動することが多いんですが、ご存知の通りテロ防止のためセキュリティーチェックが厳しいんです。でもこの大きさならば機内持ち込み荷物として問題ないんです。
レストラン、車、飛行機への持ち込みなど持ち運びが非常に便利で気に入っています。

「バラエティに富んだ音楽活動はとても興味深い」

─キラウエアでジャズミュージシャンとして長年活躍していましたが、ハワイアン・ミュージックを演奏されるようになったきっかけは何ですか?
■DANIEL:それはとても興味深い転換期だったと思います。
いろいろな理由があったんですが、キラウエアは5人のメンバーがそれぞれの楽器を担当していますから、ツアーの時など、それぞれの楽器を持って移動するの はけっこう手間がかかりました。ドラムセットや音響機材の移動、ホテルの手配や宿泊など、特に僕の担当楽器はピアノだったし(笑)、とにかくいろいろと大 変だったんです。


キラウエアとして6年間活動して、さらにもっと違うことをしたいと思うようになりました。そのようなこともあって、97年にレコード・レーベル会社を設立 して、何かを創り出すことの自由、「クリエイティブ・フリーダム」を手に入れたんです。


好きなギターを弾いたり。ギターはピアノよりもずっと小さくて便利だしね。
ギター、ピアノ、ベース、ドラムの小さなバンドを作って演奏したり。
ウクレレは誰かに奨められてやってみたんです。
自分のレコード・レーベル会社だから、自由が利くでしょう。


それで、総てのプロジェクトを一つの楽器を使ったアルバムにしようと思ったんです。つまり、様々な楽器の楽曲をアルバムごとに作ったんです。例えば、アル バム「KOALOHA」はウクレレだけを使ったアルバムにして、「Simple As A Sunrise」はヴォーカルだけのアルバムなど、それぞれのアルバムを分けて作るようにしてるんです。
僕のことをハワイアン・ミュージシャンと思っている人がたくさんいるけれど、実際はジャズやクラッシックも演奏するので、僕の音楽活動を理解してもらうこ とはちょっと難しいかもしれませんね(笑)。

─ダニエルさんはカテゴリーの枠にはめられないアーティストだということがわかりました。
■DANIEL:変化にあふれ、バラエティーに富んだ音楽活動をすることはとても興味深いものだと思います。以前はある一つの曲ならばいつも同じように演奏していました。
一方、ハワイアン・ミュージックでは、違うエレメントを使うことによって曲調に変化を付けられるし、同じ曲でも楽器やスタイルを変えることによっていつも 新鮮なものを創り出すことができるんです。
実は、最近ウクレレを使ったアルバム制作を終えたばかりなんです。先ほどの6弦のスラック・キー・ウクレレを使ったアルバムです。その後のアルバムは ヴォーカルアルバム制作を予定しています。


─常に新しい創作活動に挑戦することはとても興味深いですね。
■DANIEL:そう思います。ピアノを使ったアルバムだけをつくり続けていたらちょっとつまらないでしょうね。

「アートを創るようにアルバムを制作したい」

─現在の活動についてきかせてください。
■DANIEL:現 在はパートタイムでソロでのツアー活動をしています。先日まで2週間タスマニアに行っていました。その後シドニー、メルボルンと回って、今回日本でのツ アーは3週間を予定しています。ツアーから帰ってきたらアルバムづくりに戻ります。今はレコード・レーベル会社の仕事がメインですから。様々な新しいアー ティストのCDのレコーディングを予定しています。


─ハワイの多くのミュージシャンと比べるとかなり多くのCDをリリースしていらっしゃるようですが、かなり忙しいですか?
■DANIEL:そうですね、忙しいです。ほとんど毎日働いています。
起きるのは遅いんですけど、九時位に起きて1時位に寝るような生活です。会社の経営のほとんどは、リディア(ダニエルさんのフィアンセ)に任せていて、彼 女はデザイン、フォトグラフィーやビジネスアカウントを担当しています。
僕がアルバムの製作を担当しています。ほとんど一日中働いています。でも、働いているという感覚はなくて、とても楽しいんです。


出来上がったばかりのCDを製造業者に取りに行って、手にした時はまるで生まれたての赤ちゃんに対面するようで。今までこの世に存在しなかったものが生ま れたって感じです。自分のアルバムだけではなくて、他のアーティストのアルバムが出来上がった時も同じ気持ちです。とてもエキサイティングな瞬間です。と てもやりがいのある有意義なことだと感じています。
僕のレコード・レーベル会社はアーティストのためのレーベル会社なんです。
つまり、通常のレコード・レーベル会社の目的はもちろんビジネス(どれだけお金を儲けるか)ですね。そのためアーティストの主張や意見は二の次になりがち なんですけど、僕たちはアーティストの意見や主張を尊重するかたちをとっているんです。彼らがやりたいようなアルバムを作るんです。コマーシャル(ビジネ ス)というよりは、アートですね。


アーティスティックな部分を尊重することは彼らにとっても、僕らにとってもいいことだと思うんです。宗教的なアルバムを作りたいアーティストはそのような アルバムを作るし、多くのお金を儲けることよりも、楽しくてやりがいのある有意義な仕事をしたいんです。最近、うちのレコード・レーベルからCDを出した いっていうアーティストが増えています。嬉しいことなんですけど、それによって残念なことが一つだけあるんです。それは、僕自身アーティストとして練習す る時間が取れなくなっていることなんです。ミュージシャンとして練習や勉強することは、もっともっと上手に演奏するために必要なことなんですけど、その時 間が十分に取れないのが残念ですね。。

─ご自身、演奏されたり作曲したりアーティストとして、又レコード・レーベル会社の製作担当者として様々な創作活動をされていますが、その中で一番好きなことは何ですか?
■DANIEL:今 現在は作詞と歌うことです。というのは、歌詞や詩は曲の意味を明らかに表現するものだからです。歌詞はメロディーにあわせてストーリーを物語り、その歌詞 の内容(物語り)を詳細に伝えられるでしょう。もちろん詞を書くことは難しいですけど。一方、インストロメンタルの場合、聞いている人はビーチを想像して いるかもしれないけど、作曲者は山をイメージして作っていたりするでしょう。もちろん、インストロメンタルを聴いてその曲の感じかたは、聴く人にとって自 由でいいのだけれど、歌詞はもっとダイレクトにストーリーを伝えることができるから。歌を歌うのが好きなんです。あまり上手ではないかもしれないけれど (笑)。過去2年間はインストロメンタルを中心に作曲活動をしてきました。100曲以上作曲してきました。作詞活動は最近始めたばかりなんですけど、とて も楽しんでいます。

 

─ホノルル市カイムキの生まれと聞きましたが、子供の頃のことを少しきかせてください。
■DANIEL:カ イムキで育ちました。家族は父親と1歳半年上の兄と僕の3人暮らしです。5歳の時に母親が亡くなって以来、父親が僕たち兄弟を一人で育ててくれました。子 供の頃はとても楽しかった。毎日サーフィンに行ったり、ハイキングや釣りなんかをして楽しくて過ごしていました。楽しいことばかりでしたね。
子供には「責任」が無いでしょ(笑)。
父親は仕事で忙しくしていたので、僕たちはドライブ・インやローカルのレストランで、食事をよくしていました。僕が子供の頃は、ホノルルに今ほどたくさん の人が住んでいなかったように思います。だから学校にも歩いて通学していたし、子供たちだけで家にいることだって全然危険なことではなかったんです。当時 はとっても安全だったと思います。
今はロスの家とホノルルをだいたい1ヶ月半ごとに行ったり来たりして生活しています。

 

─日本での演奏活動も増えていらっしゃるようですが、日本の印象は?
■DANIEL:日本に来るのは大好きです。パフォーマンスの機会もだんだん増えています。
もっとたくさん日本に来る機会を作りたいと思っています。日本でのライブや演奏活動をサポートしてくれる人もいるし、ハワイアン・カルチャーが日本で広 がっていることは嬉しいことです。フラやウクレレ、それにスラック・キーを楽しむ人たちがとても増えていますよね。すてきな日本人と出会うこと、日本での 食事や食べ物などとても楽しんでいます。それから、日本にも素晴らしいミュージッシャンがたくさんいて、彼らと一緒に演奏することは刺激になるし、いい経 験になります。ラウラと先週一緒に演奏するチャンスがあったんですけど、とてもいい人たちでした。そして素晴らしいミュージシャンだと思います。その他に もいろんな日本人と演奏することがあるんですが彼らはとても素晴らしいミュージシャンだと思います。


ハワイアン・ミュージックが日本でポピュラーになることはすてきなことだと思います。これはハワイの人にとっても嬉しいことです。ハワイアン・ミュージッ クを通してハワイやハワイの文化に興味を持ってもらえることで、ハワイの人と日本人との間につながりができたら素晴らしいことだと思います。

 

─ご自身の音楽活動を通して、日本のファンに何を感じてもらいたいですか?
■DANIEL:う〜 ん、、、わからない。。。(リディアさんが「Thank you!」でしょ。)そう、僕のCDを聴いてくれて、ライブを見に来てくれて、たくさんのサポートを有難うございます。今後のライブやCDの情報など、僕 のウェブサイトのカレンダーをチェックしてくださいね。

 

─ダニエルさんの演奏するサウンドやヴォーカルは、聴いていてとても心地良くて、いわゆる「癒し」のサウンドという感じですが、「癒し」をテーマにしているんですか?
■DANIEL:あ りがとうございます。インストロメンタルの曲では「ポジティブ」さを伝えられるよう心がけて作曲しています。アルバムの中の楽曲はそれぞれストーリーを もっているんです。僕は全ての楽曲の制作、演奏において誠実に真心を込めて取り組んでいます。乱暴な演奏や楽曲とか、格好をつけたり見せびらかすためのパ フォーマンスではなくて、心を込めた作詞、作曲、そして演奏活動をしたいのです。そして聴いてくれる人たちとそのような気持ちで通じ合えたらいいなと思う んです。

 

─唐突ですが、日本の食べ物で好きなものはなんですか?
■DANIEL:納 豆が好きです。何でそんなに好きなのか自分でも良くわからないけれど、大好きなんです。一日2回は食べています。パックに入っているのを買ってくるんで す。ロスでもハワイでもパックに入った納豆は手に入ります。日本で売っている納豆と同じブランドのものが売っているんです。家の冷凍庫には常に30パック くらいの納豆が常備されています(笑)。納豆に生卵、青ねぎ、それからパックの中に入っているたれとからしを入れてご飯と一緒に食べるんです。カレーに納 豆も美味しいです。(リディアさんが)ダニエルが納豆を食べて食器がキッチンに置いてある時はニオイが凄くって。。。(笑)
それからとんこつラーメンも好きなんです。昨晩も渋谷のラーメン屋さんでにんにくのトッピングを多めに入れて食べました。お鮨はウニといくらが好きです。 山芋も好きです。今思い浮かんだものを全部言ってみたんですけど(笑)。もちろんてんぷらや焼肉なんかも好きです。

 

─嫌いなものはありますか?
■DANIEL:ミルクにアレルギーがあって、それからレバーとかホルモンとか内臓系のものは苦手です。でも軟骨は好きなんです(笑)。
僕が子供の頃、父親は仕事が忙しかったから、兄と二人でドライブ・インやマクドナルドで食べたりしていました。今思うと、とっても不健康な食生活ですね。 だからだいたいのものは有難くいただくんです。

 

「変化が好き」

 

─今ダニエルさんはハワイとロスを往復する生活を送られていますが、生まれ育ったハワイの良いところをおしえてください。
■DANIEL:そ うですね、アイランド・ライフスタイル特有のゆったりとしていておおらかでカジュアルなところですね。ハワイでハイウェイやフリーウェイを走っていて車線 変更したい時にはみんな譲ってくれるでしょ。ロスではまったく違います。僕らはハワイとロスのライフスタイルの違いを楽しんでいます。ペースをたまに帰る のはいいことだと思っています。


ハワイは町もクリーンだし、お天気もいいし、空気もキレイ。そしてジャパニーズ、コリアン、チャイニーズ、フィリピン料理、プレートランチなど様々な国や 文化の食べ物を楽しむことができます。バラエティーに富んでいるでしょ。
生活のペースをたまに変えることで気分転換にもなっているんです。同じことをずーっと続けていたら飽きてしまうでしょ。だから暫くツアーなどに出て旅をし て、リフレッシュしてまた家に戻ってレコード・レーベル会社の仕事をする。


僕は変化が好きなんですね。それからいろいろな場所を旅して回って、見たり聞いたり体験することで様々なことを学ぶし、いい刺激になるんです。
ハワイに定期的に戻っている最大の理由は、父親と一緒に過ごすためなんです。
少し年をとってきているのでね。ハワイに帰った時には一緒にウクレレを弾いたり歌を歌ったり。父は歌を歌うのが好きなんです。

 

─ハワイでおすすめのレストランや店などあったらおしえてください。
■DANIEL:OK!  ロコモコ・ドライブインが好きです。いろんなところにあるんですけど、例えばハワイカイやカポレイにもあります。それから、ヘンリー・ルイス (Henry Loui’s Restaurant)も好きです。ここはレストラン・カラオケ・バーなんです。とても楽しい場所です。それから、グルメ・プレートランチのカカアコ・ キッチンです。雰囲気も良くて清潔で、質がいいんです。それからYama’s(Yama’s Fish Market)のアヒ・リム・ポキが最高です。ごま油と岩塩を使っているんです。2つオーダーして、2つとも食べてしまうこともあるんです。ホノルル空港 で飛行機を降りたらそのままYama’sに直行するんです(笑)。
それから最後におすすめのレストランがあるんですけど、(一同身を乗り出して聞く)ダウンタウンのスミス・ストリートにあるリトル・ヴィレッジ (Little Village Noodle House)というチャイニーズ・レストランです。どれを頼んでも全て美味しい。質、値段ともに最高です。
食べ物の話は永遠に終わりそうもありませんね(笑)。美味しいものの話は世界共通の話題ですね。

 

─ ダニエルさん&リディアさんたくさんのおすすめのレストラン情報ありがとうございました。今度はハワイでおすすめのミュージシャンをおしえてください。例 えばこれからハワイに旅行する人がCD屋さんで何かハワイアンのCDを買い求めようとする時の参考にしたいのですが、日本の人はまだよく知らないけれど、 実力があっておすすめのアーティストをご紹介いただけませんか?
■DANIEL:そ うですね、、、オアフ島だけで?それとも他の島のアーティストでもいいかな?オアフ島出身者では、キラウエアで活動していた90年代のはじめころからの友 達なんだけど、スムース・ジャズ界のアーティストでジャズ・ピアニストの、デイヴィット・ベノワ(David Benoit)氏とともに活動していたベース奏者、ディーン・タバ(Dean Taba)氏です。彼は25年ほどロスで音楽活動をしていたんですけど、今年の5月にハワイに戻ってきたんです。彼は才能豊かなとっても素晴らしいミュー ジシャンです。様々なベースを弾きこなすんです。彼の演奏を聴きに行く価値はあると思います。
彼が長年かけて培った経験をどのようにハワイのミュージック・シーンで生かすのかも大変興味深いところのひとつだと思います。どこかで彼のライブ情報を キャッチしたら、是非足を運んでみてください。


ビックアイランド出身のおすすめアーティストは、ケオキ・カフモク(Keoki Kahumoku)です。彼が参加したアルバム「Slack Key Guitar Vol. 2」はベスト・ハワイアン・ミュージック・アルバムとしてグラミー賞を受賞してるんです。スラック・キー・ギターとウクレレのミュージシャンです。とても 素晴らしいミュージシャンです。彼の楽曲のスタイルが私は好きなんです。

 

「自分の考えを持って音楽をやっていきたい」

 

─今グラミー賞のハワイアン・ミュージック部門についてのお話が出ましたが、ダニエルさんはグラミー賞には興味がありますか?
■DANIEL:グ ラミー賞は僕に興味があるとは思わないけど。そういう意味でしょ?(一同笑)。グラミー賞やハワイアン・ミュージック・アウォードなど賞を与えることや受 けることは、とてもすてきなことだと思うけれど。賞をもらうためのミュージックではなくて、僕が楽しみながら有意義だと信じてやっていること、レコード・ レーベル会社のコンセプトに正直でありたいと思っています。ん〜 わからないけど、そういった賞をもらえるのであれば有難いと思うしすてきなことだと思い ます。

 

─グラミー賞にハワイアン・ミュージック部門ができたことについてはどう思いますか?ハワイのミュージック・シーンには意味があることだと思いますか?
■DANIEL:アー ティストとしての目標やポリシーをどのように持っているかによると思うんですけれど、賞をとって有名になってお金持ちになって成功したいって思うのか、そ ういうことではなくてアーティストとして満足のいくものを創りたい、音楽的に素晴らしいものを創作したい、一人のアーティストとして自分の能力を突き詰め たいと思うかとかね。


人によって目標やポリシーが違うと思うんです。もし、僕がグラミー賞を狙っていたら、自分が好きであろうと無かろうと賞にノミネートされるようにとか、み んなに好まれるであろう曲を創るだろうし演奏するだろうと思います。
そうしたら賞を取るために自分の気持ちに反して何でもやらなくちゃいけなくなっちゃう。お金儲けには繋がるかもしれないけどね。とっても難しい質問です。 賞をいただくのはすてきなことだと思うけど、僕は自分の作品を聴いて誰かがハッピーになってくれれば嬉しいし、自分がおもしろいと思えるような活動をして いきたいんです。人に評価されることとかアメリカン・アイドル(全米で人気のオーディション番組)とかとはちょっと違うんです。


グラミー賞にハワイアン・ミュージック部門ができたことについてだけど、グラミー賞はアメリカ本土で審査されているものしょ。ハワイアン・ミュージック部 門についてもアメリカ本土の審査員によって審査されて発表されるものでしょ。
でもね、アメリカ本土の人はブラザーズ・カジメロのことは知らないんです。もし、素晴らしい才能にあふれている彼らのことを認識していたら、70年代にハ ワイアン・ミュージック・シーンを確立した立役者のブラザーズ・カジメロに投票していたことでしょう。でもグラミー賞はスラック・キーに投票したんです。 スラック・キーは1つの音楽のジャンルです。スラック・キーというジャンルはジョージ・ウィンストン(George Winston)によって設立されたんです。それでスラック・キーというジャンルはアメリカ本土の人たちの間に知られることになったんです。彼のおかげで 僕たちがアメリカ本土でスラック・キーの楽曲を演奏したりしてもわかってもらえるようになったんですけど。

で も、アメリカ本土の人は、ハワイのことは知っているけれど、ケアリイ・レイシェルやエイミーやウィリー・K、ホオケナのことは知らないんです。スラック・ キー・アルバムのアーティストは知らないけどスラック・キーというジャンルだけは知っているんです。これは政治的なことやゲームみたいですけど、知名度と か宣伝とかプロモーション活動とかが先行してしまう。ブラザーズ・カジメロやホオケナやその他のアーティストたちがどれだけハワイアン・ミュージック・ シーンに貢献したかはあまり認識されていないんです。ミュージックをビジネス(お金儲け)と考えるかミュージックをアート、創造性と考えるか、これは大き な論争です。僕は、自分の考えを持って音楽をやっていきたいし、もしそういった賞がもらえるのであればすてきなことだとは思います。

 

─最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
■DANIEL:また皆さんにお会いできることを楽しみにしています。僕の音楽を通じて皆さんとの間につながりができたら嬉しく思います。(日本語で)どうもありがとうございました。


─今日はお忙しいところをありがとうございました。

(2005年4月 大船にて)


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■DANIEL HOオフィシャルサイト
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