2年ぶり2回目の登場となる、マーク・ケアリイ・ホオマル氏。
昨年、6月の来日公演は大好評、最近は「徹子の部屋」に出演し知名度もアップしています。
今回のインタビューでは、彼の生徒にも参加していただき、和やかな雰囲気の中でおこなわれました。
しかし、辛口のトークは相変わらず。「フラ界の革命児」のイメージは変わっていません。
昨年のメリーモナークでの裏話など、ビックリするような話も飛び出しました。
2009年2月には、「アカデミー・オブ・ハワイアンアーツ」の来日公演が行われます。
じっくりとお読みください。
-昨年(2007年)の公演以降、マークさんのファンが日本でもかなり増えたと思うのですが以前と変わったことはありますか?
Mark Keali'i Hoomalu:え?そう思う?!変わったことも何もないよ!
-日本のファンの方からの反響はありませんか?
Mark:日本にファンがいたことすらも知らなかったよ。全然気にもとめてなかったね(笑)
え?君は日本のファンが増えていると思うの?
-はい。あのショー以来、「マーク・ケアリイ・ホオマルはすごい!」という声がものすごいんですよ!
Mark:(照れながら) ありがとう! 今年は、たくさんの生徒さんがワークショップ(*1)に来てくれたんだ。中には去年も参加してくれた人もいて、皆、とてもうまくなっていると思ったよ。去年初めてワークショップを開催したのだけど今回は明らかに違いを感じたよ。去年は皆、僕のワークを受けるのが初めてで、一体どんなものか想像つかなかったんだろうね。
去年は、内容がとてもきつくて、ついてくるのが精一杯だったようだけれど、今回は、笑いながらとても楽しんでくれたよ。皆とても喜んでくれたんじゃないかな。今回は、ワークを始める前に、「一般的なフラのワークショップがいい?それともAHA(ACADEMY OF HAWAIIAN ARTS)のフラがいい?」と聞いたら、「AHAのフラ」という答えが返ってきたんだ。ワークショップに参加してくれた人達が、AHAのフラの方を学びたがっているのがわかったので、それをたたき込んだよ!
(*1)=2008年7月に開催されたワークショップ
-8011web.comでも反響がすごく大きかったのですが、去年のショーで日本のファンにアピールできたと思いますか?
Mark :そうだといいなと願ってるよ。皆が学んでいるものとちょっと矛盾するところもあると思うけどね。
ワークショップの時、今、自分が習っている歌について質問をしてきた人たちもいて、習った通りに覚えようとしていたけど、「その必要はない」と言ったんだよ。そうしたら「他のクムフラは、『これはこうしなさい。あれはああしなさい』と言います。」と言ってきたので、「それは違う!変えなさい!」と言ったんだ。変えた方がいい場合は変えるべきで、全てに従う必要はないと言ったんだよ。そうした摩擦はちょっとあったね。他のクムフラの言っていることを否定するつもりはなかったんだけどね…。
あと、カヒコを学びたい人が多かったね。皆、カヒコとアウアナの違いを知りたがっていたけど、「違いはないんだよ!ただフラが違うだけだよ!」って言ったんだ。そうした考え方も、とても興味をひいたみたいだったよ。
-あなたにとってフラとは?
Mark:フラはとてもたくさんのことを意味しているんだ。一番長く続いている恋人関係でもあり、僕の中で、他の何よりも長く続いているね。両親との関係の次に長いのがフラなんだ。とても素晴らしい恋人関係を築いていてるんだよ(笑)。
自分の故郷であるハワイとのつながりをもたらしてくれるものでもあり、僕自身を芸術的に表現できるものであり、色々な請求書の支払いをしてくれるものであり(笑)全てなんだよ。
僕にとっては詰め合わせパッケージだね。やっている全てのことが、フラに基づいていることなんだ。音楽も、創作も全てだよ。
-「ACADEMY OF HAWAIIAN ARTS(AHA)」の特徴を一言で表すと?
Mark:僕のアカデミーについて?!それはまさに"Crazy"だよ!(笑)。うちのハラウのメンバーになるには、ちょっとCrazyじゃないとダメだね。要求するものはとても重く、望みもすごく高いから。よくなればなるほど、更にもっとよいものを求めるようになるわけだから、期待はすごく高いんだ。
アカデミーについて一言で表すならば、フラスポーツの養成機関かな、アートのフラではなくてね。フラはいつだって、ソフトでかわいらしいものというわけでなく、僕のアカデミーでは、体育会系のスポーツになるね。だから、そういう踊りを踊れるようになるにはとても厳しい。そのためのトレーニングにも時間がかかるんだ。
-教わっている皆さんはハラウをどのように感じていますか?
Mark:Be nice! いいこと言うんだぞ!(笑)
Irene(アイリーン):私たち生徒全員がこのハラウにいるのは、他と違うことを学びたいという思いがあるからです。このハラウで気に入っているところは、毎回クラスで何か新しいことを学べて、常にチャレンジをしているところです。
毎日ベーシックに基づきながら練習をし、そこにクムが持ってくる新しいものがあるという感じです。それは私たちが楽しみにしていることでもあります。
Mark:例えばどんな新しいことがある?!
Irene:毎回のクラスが新鮮で違う熱気があります。その日の天気もありますが、ソフトな曲をやる時、パワフルな曲をやる時…、それぞれにチャレンジをしているという感じです。
-日本人もハラウに入れるんですか?
Karen(カレン):彼女は大阪出身の子よ。
Mark:新しいメンバーに、「カリフォルニアに来る機会があったら、うちのハラウにおいで」と言っておいたら、皆来たんだよね。
-ハワイが本拠地でないことのハンディキャップはありませんか?
-生徒さんにお伺いします。お二人ともハワイ生まれのハワイ育ちなのですか?
Mark:一人はボーイフレンドがハワイにいて、一人は旦那がハワイ出身なんだよ(笑)。
-あなたのクムであるダリル・ルペヌイは伝説のクムフラと呼ばれていますがどのような人で何を教わりましたか?
振り返ってみると、彼は、徹底的に基本を教え込んだのがわかるね。そして、彼が言ったのは、これは日課であって、この基礎を教えることこそが、僕がやる必要のあることだって。
僕にとって、レッスンの中で最も印象的だった言葉は、「全力を尽くせ!そして、自分のスタイルをつらぬけ」だね。それが一番僕にあっていたんだ。
多くの生徒が、色んなことを知っているつもりでいるけど、実は何も知らないっていう人ばかりだね。結局、自分の先生が教えてくれたことだけしか知らないんだよ。それはただその先生の代わりになるっていうだけなんだ。
僕は、「全力を尽くせ!そして、自分のスタイルをつらぬけ」というのは、フラを再開発していくことだと理解したんだ。だから僕はこの20年間、自分自身のスタイルを探し続けているんだよ。
若い頃は、僕はもっと太りたくて、音楽をやりたかったんだ。でも、ご覧の通りいまだに痩せたままで(笑)、今の僕のゴールは「ダリルの上をいく」なんだよ。彼は僕のヒーローだからね。僕は積極的でチャレンジ精神旺盛だし、ライバル心も旺盛だからね。
-ちょっとつまらない質問になるかもしれませんが、クムとあまりに体型が違うことで、踊りが変わってしまうということはなかったのでしょうか?
-では、太った生徒に教える時は?
Justin(ジャスティン):(お腹を叩いてみせる)。
Mark:ほら割れ目をみせてみろよ!。
Justin:(お腹に力をいれて筋肉を見せようとする)
Mark:その調子!その調子!いや、今どうやって太った生徒を教えるかっていう質問だったんだよ。
Justin:それはマイケルのことでしょう?!僕のことじゃないですよ(笑)。
Karen:ナカもいるわよね。
Mark:そう、相撲力士並みに大きい生徒がいるんだ。
Karen:彼は日本人なのよ。
Mark:彼の名前はナカっていうんだけど。
Irene & Karen :ジェイムス・ナカムラよ。
Mark:別に太ってたっていいんだ。ただ、僕が「腰を落とせ!」と言ったら、腰を落とさないとダメだよ。それでもちゃんとうまく動いていたら、何の問題もないよ。ただ、太っていて動けないようだったら、失格だね。
-あなたのハードなスタイルは、ダリルさんから受け継いでいる部分があるのですか?
他の人のフラを見る機会も多いけど、どれも同じ様に見えるんだ。それは悪い事ではないんだけど、今はそういうふうになってしまっているんだね。 僕も同じようなことをやろうと思えばできるよ。でも、それじゃ飽きちゃうよ。反対に僕はおかしくなっちゃうね(笑)。
かわいい曲でうまく踊れたとしても、僕はそれをやりたいとは思わないね。皆、フラがかわいいというけれど、僕たちは、迫力のあるものをやっているんだ。もちろん、かわいいものをやることもいいことだけど、僕には変化が必要なんだ。だから一般的なフラとはちょっと違うんだよね。
-どうやって自分のスタイルを見つけたのでしょうか?
例えばウリウリを使った踊りでも、僕自身は一つの方法を習っただけだけれども、そこから色々違う振りに発展させていった。今ではそれを他のグループの人たちが取り入れるようになったんだよ。以前は、ウリウリはただただ早く長く振れる人がベストウリウリシェイカーなんて言われていたけど(笑)、僕の場合はリズムとタイミングを必要としているんだ。(リズムを口ずさむ)歌やチャントに合わせてやるんだ。中にはそれを文化や伝統に則っていないと思う人もいるかもしれないけど、僕にとってはとても良いことで、僕たちがやっていることの全てを特徴づけているんだ。
ウリウリにしても、独自の振りを開発するのに5年かかったけど、それで終わりでなくて、今もまだ研究し続けているんだよ。どんどん違う形に開発していって、全てのシステムを変えているんだ。今よりもっとよいものになると思えば、どんどん変化させていくんだ。
-ハラウを開いた時には、今のお話のようなスタイルはまだやっていなかったんですよね?
-1年半前にインタビューした時、「メリーモナークに出場するのはチャレンジだ!」とおしゃっていて、3年連続で出場されていますが、何か変わったこと、得たものはありますか?
-もし将来マークさんがメリーモナークの審査員になったらどうなるでしょうか?
-もしマークさんが点数をつけるとしたら、「0」や「マイナス」が多そうですよね(笑)?!
Karen:8位でした。
Mark:21組中8位だっけ?中には「入賞しなくて残念でしたね」って言ってくれる人もいたけど、とにかく何組中何位だろうが、「僕たちは入賞したのさ。8位にね」って言ったよ。12位だろうが、何位だろうが、それが僕たちの順位なんだよ。
-もしメリーモナークで優勝してしまったら、それはもう「チャレンジ」ではなくなってしまうということでしょうか?
Karen & Irene:うーん!(いい質問ね!という意味で親指をたてる)
Mark:アンクル・ジョージ・ナオペが、「審査員を変える必要がある」って言ったんだ。でも、僕は「必要ないですよ!一体何のために変えるんですか?」って聞いたら、「君のハラウの方が、他のハラウより優れていると思ったのに、この結果はおかしいから、変えた方がいい」って言われたんだ。でも僕は、「その必要はないですよ。この方が僕たちがもっともっとよくなろうと努力するようになるんですから。審査員を変えたところで、審査方法がよりよくなるのでしょうか?」って言ったんだ。審査員を変えて、もし良い点数をもらえたとしても、それはまた公平じゃないと思うんだ。
-今回日本でワークショップ、ステージをやってみて、何か感じたことはありますか?
ちょっとメリーモナークの話しに戻るんだけど、来年は、ホイケに出演することになったんだ。アンティ・ルアナに、「ホイケに出てくれないかしら?」って聞かれたので、「OK!」と返事をして、大会には出場しないで、最終日のホイケ・ナイトに出ることになったんだよ。そうしたらアンティが、「これであなたのやりたいことができるわよ!ホイケだったら、審査員は何も口だせないわよ!」って言ってきたから、「例えばどんなものですか?」と聞き返したら「いつもあなたがやっていることをやればいいのよ」って。
それで、質問に戻るけど(笑)ワークショップは本当に素晴らしかったよ!本当に楽しかったよ。 もちろんストレスを感じることもあったけど、それは時間がわずか2時間しかないからであって、皆何かを学びたいと思っていて、また僕も何か学んで欲しいって思っているからね。
言葉の障害があり、皆それぞれのフラのバックグラウンドが違うからね。そういう事で、時には「うぅっ!」って歯ぎしりすることがあったけど、でも、それによって僕自身も色々学べたよ。皆にも「違いがあっていいんだ」ということを教え、なぜここに来たんだい?学びたくて来たんだろうからやってみなってね。ハラウに戻ったら、クムが言っていることををまたやればいいんだ。皆それを受け入れてくれ、楽しんでくれたんじゃないかな。僕自身はとても楽しんだよ!
今回本当にこのワークショップに来ることが出来てよかったと思ってるんだ。正直言って、僕には精神的な休憩が必要だったんだ。フラを続けていて、同じ場所で、同じ人に囲まれていると、同じ情熱を持ち続けるのが難しくなることが時々あるんだよ。
授業の初めに「皆、運動しているかい?」って聞いたら、「はい」って答えが返ってきたんだけど、ワークが終わったあとに「いつもこんなに運動しているかい?」って聞いたら、「まさか!」って言っていたよ(笑)。皆へろへろになっていたよ。でも、皆、きっと何かしら学んでいると思うんだ。フラは常にかわいいものというのではなく、時には力強いものでなければいけないっていうのがわかってくれたんじゃないかな。
-日本でも、もし今後マークさんのような「革新的な」フラがでてきたらおもしろいと思いますか?
日本人の人がうちのハラウに来て、1ヶ月通って、練習を重ねて行くこともあれば、中にはハワイのクムフラでも違いを学びに来る人がいるからね。何の問題もないよ。
何かを極めたいと思ったなら、恥ずかしがらずにどんどん聞くべきだよ。聞かれたら、それに対して僕が教えられることは全て見せてあげたいし、それが仕事だからね。
-生徒さんにお聞きしたいのですが、クムはどんなクムですか?
Irene & Karen :(笑)
Karen:クムはとても情熱的な人だと思います。自分がやっていることにとても情熱をそそいでいることは、彼のフラを見て感じることができると思います。私たちもそれにつられて情熱的になっていきます。
- (先ほどお腹の筋肉を見せてくれた)彼にも聞いてもいいですか?(笑)
Justin :クムはいつも一生懸命な人です。それが一番ぴったりな表現だと思います。やること全てに100%の力をそそぐ人です。今まで出会った人の中で、一番一生懸命な人ですね。
Karen:クムがいつも、どんなことにも一生懸命なのは、自分のしていることにとても情熱を持っているからなんです。
Justin:そうなんです。そして、僕たち生徒にその情熱を注ぎ込もうといつも一生懸命なんです。だから、僕たちにはとても深い、特別な絆が生まれるんです。
-ハワイに多くのクムフラがいるなかで、なぜマークさんを選んだのでしょうか?
Irene:私は、カリフォルニアで別のハラウに17年間いたのですが、そこはいわゆる娯楽用のハラウだったんです。ある日AHAにいた友達が、「よかったらうちのハラウものぞきにいらっしゃいよ」と誘ってくれて、それで行って練習に参加してみたら、即気に入ったんです。
Mark:違うよ!彼女は嘘をついてるよ!(笑)、僕が彼女に初めて会ったのは、ワークショップだったね!
Irene :そうでしたね。ワークショップでした。そこで彼は私を怖がらせて、こてんぱんにやられて、(あまりのハードさに)歩けなくなったほどでした。なので、すぐには入りませんでした。
Mark:そう、彼女は入らず、2日目も来なかったんだ!
Irene:2日目は行きましたよ!
Mark:ははは!
Justin:僕はカレンと一緒で、ハワイで生まれ育って、フラをやりたいなんて全く思っていませんでした。叔父がやっていたのですが、彼のスタイルの踊りはやりたいとは思いませんでした。それからメインランドに行き、その後大学でまたハワイに戻るという生活になり、ある時大学の寮でメリーモナークを観ていたら、ルームメイトが、次のハラウはちょうど僕が住んでいたベイエリア出身のハラウじゃないかって気づいて、それから、彼の声と音を聞いて感動したんです。
-体力的にはきついのではないのでしょうか?
Mark:精神的にもね!
Irene:体力的にも、精神的にもですね!
Justin:おそらく精神的にもっと強くならなければいけないと思います。
Karen:ここにいれば、より強い自分になれると思っています。
-来年日本で大きな公演を予定されていますが、何か構想はありますか?
-その公演を通して、日本の観客に何を伝えたいですか?
-ありがとうございました。来年の公演を楽しみにしています。
Mark:日本人の生徒も何人かいるよ!一人は、ナツミと言うんだけど、
最近4クラス増やしたんだ。特に土曜日にクラスを受ける人が多いので、土曜日にクラスを増やして。上級者向けのクラスは週3回あるね。
もちろん日本からの生徒さんも受け入れるし、HPにもナツミの名前とコンタクト先を載せているから、そこにコンタクトしてもらえれば、例えばヴァケーションで来た時にでも見学に来て大丈夫だよ。
Mark:全くないね!同じ惑星にいるんだから皆つながっているのさ!何の問題も感じないね。反対にハワイでない方がよかったりするね。
例えば、ハワイに住んでいたら改めてハワイのことを考えたりしないからね。君も日本に住んでいて、日本のこと考えたりしないだろう? ハワイに住んでいたら日本のことを考えるかもしれないだろ?!僕たちは、オークランドに住んでいるから、余計にハワイのことを思うんだよ。
Irene & Karen :はい、そうです。
Mark:どんなクムフラだったかって?!すごく太ってたね(笑)、とにかく太っていたよ。ただ(体が)大きかっただけじゃなくて、彼の才能も大きかったんだ。彼の創造力も大きかったね。
当時の僕たち若者世代は、ずっとヒーロータイプの人間を探していて、ちょうどハラウに入った時は、その人を見つけた!という感じだったんだ。僕たちの年代にとっては、彼はとても包容力があり、印象的だったんだ。
その当時は歌詞について学ぶことはなかったし、英訳なんかもなかったんだよ。ただフラのクラスといったら、"ウエヘ、ウエヘ、ウエヘ"と永遠にウエヘをやるといったものだったんだ。あの当時の僕たちの世代は踊り方を知らなくて、ただ「ラーララー…」と流れている音楽にあわせて踊ってるっていうだけだったんだ。それからある程度の年齢になってから、色々な事を学ぶようになったんだよ。
もしダリルが生きていて、チャンスがあったなら、彼にチャレンジしたかったね。それが自分がやってきたことを伝える方法であり、彼がどれだけ人に影響を与えたかという証になるからね。ダリルへの尊敬の念から「あなたを負かしたい!」とチャレンジしたかったね。
僕は、一番の一番(the best of the best)になりたかったよ。
Mark:それはないね!(指で指しながら)向こうに座っている彼も、アラカイの一人なんだけど、彼も太っているよね。明らかに太っているよね(笑)。でも、自分達がやっていることをどう見せたらいいかをわかっているんだよ。基礎をちゃんと習っているし、動きも習っているからね。
Mark:教える(teach)んじゃなくて、からかってる(tease)よ!(笑)。「太ってるなぁ!」ってね。
また、生徒をいつもチェックしてるしね。太ったとわかると「何やってるんだ?」って聞いて、「え?何がですか?」って返ってくると「太っただろ!」って言うんだ。
でも、太ったダンサーもいるよ。
ヘイ、ジャスティン!Tシャツめくってみろ!筋肉見せてみな!ちがう、ちがう!そこ(腕)じゃなくて、Opu(お腹)のとこ!
そこじゃくて、Opu(お腹)のところだよ!
Mark :そうではないね。
さっきも言った様に、彼は「全力を尽くせ!そして、自分のスタイルをつらぬけ!」と言ったから、僕はフラを再開発しているんだ。だからこのスタイルは僕のスタイルなんだよ。
Mark :いまでもまだ見つけている最中だね。
例えば、何をするにも言われるのが、"Ho'opi'ili"で、それは「真似をする」っていう意味だけど、フラのクラスでも「Kaholo」と言ったら、皆その動きを真似しながら動くよね。でも、僕の場合は違う。生徒の動きを違う角度から見るようにしてるんだ。
「芸術」ではなく、体の仕組みについて教えるんだよ。体がどのように動いているかを教えるんだ。どうやってお腹を鍛えたらよいかを教えるんだ。どうやったらこの筋肉を鍛えられるかとか、運動選手向けのトレーニングのようになっているんだ。
Mark:やってなかったね。今のスタイルを作りあげるのに20年かかったよ。そしてまだ終わっていないし、変わり続けているよ。自分が何をやっているかわからない時もあるけど、わかっているのは、自分の嫌いなものがはっきりしているということで、とにかくよりよくしようと変化し続けているだけなんだ。僕が変わり続ける限り、フラも変わっていっていると思うんだ。
だから常に僕は「チャレンジだ!」って皆に言っているんだよ。
Mark:正直に言って何もないね。
大会に出場する時は、競いたいという想いもあるし、皆が違いを感じるような新しい息吹を送りたいという想いもあるんだ。もちろんそれができないこともあるだろうけど、僕も今まで色々感じたものをハラウへ持って帰り、変えた方がいいものを変えてきたからね。
それから20年経って、チャントのスタイルも、ダンススタイルも、楽器の使い方も、振り付けも変わったよ。 時には、反発をかうこともあり、勝てないこともあって、全てを理解してもらえないこともあるけど、理解してもらう必要もないと思っているんだ。
メリーモナークでは、自分がやっていることを観客が気にいってくれたとしても、審査員が気に入らないこともあるからね。彼らは、ルールやガイドラインに従わないといけないしね。でも、ハワイアンの人が、僕たちがやっていることを気に入っていたら、それはつまり勝ちを意味すると思うんだ。
僕たちがやった曲というのは、まさにハワイのことを想い、ハワイの人々のために書いた曲であり、ハワイの人々のために踊っているからね。
Mark:それはないね。僕は他の人と競争すること、チャレンジすることが好きで、そのためにメリーモナークに出場しているからね。
Mark:うちのハラウもたくさん「0」があったよ!それを見て、僕はなんだかおもしろい気分だったけど。
中にはそういう事に不満な人もいたけど、「何のためにフラを踊りにきたんだ?スコアーのために踊りに来たなら、自分の家にいな。何のために踊りに来たのか、フラが何の為にあるかを忘れちゃダメだ」って言ったんだよ。
評価に不服で、もう二度と出場したくないっていう生徒たちもいるよ。 「なんでだ!?」って聞くと、「不公平だ!」って答えがくるんだけど、「別に僕たちは『公平』を求めてフラを踊りに来てるんじゃない!」って言うんだ。僕はメリーモナークに毎回出場でき嬉しいんだよ。
今年は何位だったっけ?
Mark:素晴らしかったよ!本当に素晴らしかったよ!
だから、皆が見た事のないようなフラをやるつもりだよ!
日本の人はたまに会うだけだから皆興奮してくれるけど、いつものメンバーは、週に3回以上会っていたりするからね。同じことの繰り返しでいると、情熱を持ち続けるのが難しくなる。そんな時に、こうして日本に来ることが出来て、新しい人に会えて、新しい人をしごくことができて(笑)本当に楽しかったよ。
Mark:例えば僕のスタイルを真似されたとしても全然気にしないね。他のハラウがやっているものを取り入れるっていうのはよくある光景だからね。他の人がやっているのを見て「いいなぁ」と思って、それを自分のにも取り入れたいと思うのは自然なことだと思うよ。だからいいんじゃないかな。
Mark:Be nice!(笑)
Mark:ジャスティン!こっちにきて、質問に答えるんだ!
Karen:私は、個人的な理由として、ハワイから引っ越してきて、ハワイの全てが恋しくなって、ハワイを思い出せるフラをやりたいと思ったんです。でも、彼が一体どういう人だとか、ハラウのことも全く何も知らなかったんです。ただハラウを尋ねて、単純に「OK!やるわ!」って始めたのですが、やり始めたら「あらら!?んかすごいところに入っちゃったみたい?!」って気がついて(笑)。そして、彼は、私たち生徒にとって父親のような人なんです。
その彼の声が頭の中でこだまして離れなくて、またベイエリアに戻ったらフラをやろう!彼のハラウに入ろうって決めたんです。
ハラウに入ったら、アイリーンと一緒で即気に入って、結局いまだに続けていて7年たってます。
Karen:はい。
Mark:本当に「大きな」公演だといいんだけどね(笑)。
今考えている構想は、テーマを「ワイキキ」にしようと思っているんだ。皆、「ワイキキ」は知っていて、どんな街かイメージを持っているからね。
でも、「ワイキキ」「フラガール」と聞いて、皆が思い浮かべるイメージはごくごく小さな一部分でしかないんだ。実際ワイキキは、とても深い歴史があり、大きな戦争もあり、偉大な王様も存在しているんだ。 だから、そんな奥深いワイキキをチャントで詠って、皆が抱いているイメージ以上の街なんだというのを感じてもらえるようなショーにしたいと思っているんだよ。それは日本人の人だけでなく、ハワイの人に対しても感じて欲しいんだよね。ハワイの人もワイキキが、歴史深い、偉大な街だということを知らなかったりするからね。それをチャントで詠いたいなと思っているよ。
Mark:チケット買って!友達の分も買うように!いい答えだろ?!(笑)
何でもいいから感じてもらえたらいいね。 幸せを感じて欲しいし、悲しみも感じて欲しいし、怒りも感じて欲しい、こういった全ての感情を抱いてもらえたらいいよね。それを感じることが出来たらとても満足すると思うよ。 皆、そういう感情に到達するっていうことが日常生活の中ではそうそうないだろうからね。そういう感情が皆の心に沸き上がってくるようなショーにしたいと想っているよ。
(2008年7月21日)
協 力:カンバセーション、ロコモコサンセット
通 訳:村田実紀
聞き手:Kaimanahila
Photo : Shu Suzuki(8011web.com)
ACADEMY OF HAWAIIAN ARTS JAPAN TOUR 2009
アカデミー・オブ・ハワイアン・アーツ ジャパン・ツアー・2009
—ハワイ語チャントの字幕スーパー入りー
【会 場
Bunkamuraオーチャードホール】
2009年2月13日(金)
OPEN:18:30 / START:19:00
2009年2月14日(土)
OPEN:13:30 / START:14:00
OPEN:18:30 / START:19:00
2009年2月15日(日)
OPEN:13:30 / START:14:00
料 金
S席 ¥12,000 A席 ¥10,000 B席 ¥8,000
※未就学児童の入場はできません
チケット好評発売中
チケット取扱い
■ チケットスペース
03-3234-9999
■ チケットぴあ
0570-02-9999(Pコード:388-635)
■ ローソンチケット
0570-000-407
0570-084-003(Lコード:37477)
■ イープラス (パソコン&携帯)
■ Bunkamuraチケットセンター
03-3477-9999
■ 東京文化会館チケットサービス
03-5815-5452
■ 東京芸術劇場チケットサービス
03-5985-1707
予約・問い合わせ チケットスペース
03-3234-9999
主 催 朝日新聞社 / テレビ朝日
後 援 ハワイ州観光局 / FM ヨコハマ
企画制作 カンバセーション
2月16日(月)いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール
2月19日(木)北海道厚生年金会館
2月22日(日)大阪厚生年金会館 大ホール
【公演のお問い合わせ・チケット詳細】
カンバセーションwebサイト
http://www.conversation.co.jp/

