久々に現れた、若手男性3人組のハワイアンバンド。
Wヴォーカル、ギター2本(たまにウクレレ)、ピアノという日本ではあまり見ることが出来ない編成が美しい音色を奏でます。
ライブ活動以外にも、フラのショー、コンペでの演奏、ホイケなど現場をこなしてきています。最近のホイケでは70曲に及ぶ演奏をするなど、見かけ通り骨太な3人組。
バンド結成の経緯、ハワイアンに対する気持ち、これからのヴィジョンなど聞いてみました。
結成当時から聞かせてもらっていましたが、確実に進歩をしています。
サングラスに白いシャツ見かけは怖そうですが…
まじめに、真摯にハワイアンに取り組んでいる姿勢はさわやかです。
これからのNa Leiは楽しみです。
【PROFILE】
2006年結成。ハワイ語でたくさんのレイという意味。
木梨あき:R&B系 ヴォーカル/ギター
山本隆太:ニューオリンズスタイル ピアノ/コーラス
山田john泰介:フィンガーピッキングスタイル ギター/コーラス
2006、2007年度ジャパン・カウアイ・モキハナ・フェスティヴァルにてバンド賞受賞
-まずは、グループ結成の経緯を教えていただけますか。
山田john泰介:寄せ集めバンドなんです。自分が最初にハワイアンを始めたのですが、あるときサポートしてもらったミュージシャンが隆太を連れてきてくれて、その後2006年頃にフラダンサーの方からあきを紹介されて3人が出会ったわけです。
-John以外の二人はハワイアンとはあまり関係がなかったのですね?最初はどの様に感じましたか?
山本隆太:かなり衝撃的でしたね。まず、踊りのバックで演奏する経験がなかったので戸惑いましたね。
木梨あき:僕は、「ハワイアンを歌うために生まれてきたんだろうな」と思いましたね。すぐに感じるモノがありました。今まで様々なジャンルの音楽を演奏してきましたが、「これだ」と思いましたね。
隆太:今では、ハワイアンが自分に合っているなと思っていますね。
あき:ハワイアンは良い曲が多いので、みんなに知って欲しいなと思っています。
隆太:とにかく奥が深いので、興味深いですね。
-Johnはハワイアンに興味を持っていたのですか?
John:いえ、僕も全然違うジャンルの音楽をやっていました。ちょうどウクレレが面白そうだなと思った頃にスラック・キー・ギターの松本ノボルさんに出会いまして、「ハワイアンのバンド作るから一緒にやろうよ」と言われたのがきっかけです。それまではジャズなどをやっていました。その後、今のメンバーと出会ってNa Leiになりました。
-ハワイアンのおもしろさは何だと考えていますか?
隆太:ハワイアンはフラと一緒になっての音楽だと思っているので、一緒にやるということがおもしろくて刺激的ですね。両者が一体となる快感が他の音楽には無い楽しみだと思っています。
John:知らない人とでもすぐにセッションが出来るのが楽しいです。「この曲Cでやるぞ」という一声だけでみんなが参加してきて、そこに踊りまでが加わってくるというおもしろさにやられました。
あき:二人がほとんど言ってしまっていますが…僕は、とにかくハワイアンのメロディーが素晴らしいことに惹かれてしまいました。歌いたいと思う歌がこんなにあるなんて、と思いました。 さらに付け加えれば、総合エンターテイメント性みたいなところですか。音楽だけではなく、フラと一緒になって、さらに魅力が増してくところですね。
-最近も某ハラウの発表会で70曲ぐらい演奏したと聞きましたが、大変だったのでは?
隆太:大変ですけれど、他のジャンルではこんな事は経験できないでしょうし、曲を覚えてしまいさえすれば大丈夫ですね。
John:発表会のようなことがあると、新しい曲を覚えるので、とても良い機会になりますね。ライブだけだと自分たちの好きな曲しか演奏しなくなってしまうので。すごく勉強になりますよね。 知らない曲を演奏してくださいと言われるのは、大変ですけれど刺激的ですね。それが僕たちの財産にもなりますから。
隆太:すごく大変だったよね。でも、達成感はすごかったです。演奏が終わって涙が出てきたのは久しぶりでしたね。
-ハワイ語についてはどうですか、苦労していますか?
あき:ハワイ語はトニー・タウベラさんに教えてもらっています。僕自身はそんなに違和感なく歌えていますね。日本語の歌を歌ったときのハワイ訛りの方が気になってきました(笑)
-ミュージシャンとしてはハワイアンのメロディーの美しさをどの様に分析していますか?
隆太:特徴としては、メロディーがゆったりした曲が多い、素直でシンプル。そこに、僕は“風”を感じるんですよね。抽象的ですけれど…美しさは独特ですよね。もっと勉強して、将来はそんな曲をかければ良いなと思っていますけれど。
-シンプルで似たようなコード進行の曲が多いと思うのですが、数多く演奏するとき大変ではないですか?
隆太:大変です!ごっちゃになりますね。
あき:歌詞も似たような歌詞が多いので間違えますね。でもそれはどのジャンルでも多かれ少なかれあることだと思います。
隆太:大変なのは最初のうちだけですね。初めて聞いた人にとっては似ている曲でも、繰り返し演奏していくと違いがわかってきますから。わかるまで身体にしみこませないと駄目でしょうね。
-ハワイアンミュージックの美しさは、ハワイの人達の声の素晴らしさや音楽的才能、フィーリングなどに負っている部分が多いと思うのですが、ハードルの高さを感じたりすることはありますか?
John:すごく感じています。僕たちがハワイアンを歌うことは、演歌を外人が歌うのと同じことだと思いますね。どんなに頑張っても同じようにはならない部分があると思います。
でも、ハワイに行って勉強し、ハワイの人に教わったことを、3人それぞれが自分の中に取り入れて消化して、「日本人が歌っているハワイアンです」と胸を張って言えるようになりたいですね。真似だけではなく、日本人のハワイアンが確立されても良いのではと思っています。
-フラの伴奏の時には、ハワイの人と同じような演奏が求められるのではないですか?ダンサーはハワイのCDで練習していると思うので。
John:あんまり意識はしていませんけれど、フラの演奏の時にはもらった音源になるべく近づけるようにはしています。アレンジやテンポはもちろん、ダンサーが練習しているものと同じにしています。
-フラの先生達からアドバイスを受けることはありますか?
隆太:あまりないですね。
あき:怒られることは多々ありますよ。「やる気あるのか」「フラなめているのか」(笑)
-フラの演奏をする楽しみはどんなところですか?
John:一体感ですね。
あき:一体感から来る相乗効果みたいなものがあるんです。ダンサーと良い関係であると自分たちもパフォーマンスが良くなるし、フラのパフォーマンスも上がっていく。それが楽しみですね。
-フラの演奏をするときに気をつけていることはありますか?
John:テンポですね。特に始まりの長さ、終わりの長さには一番気をつけますね。
あき:ヴォーカル的には符割ですね。フラは言葉と連動していますから。ハワイ語がしゃべれるわけではないので、特に気をつけています。出来る限りもらった音源に近づけようとしています。
-ダンサーが、CDではなく、生演奏で踊ることの良さは何だと思いますか?
John:踊る人にとっては安心感と融通が聞くと言うことではないでしょうか。演奏する僕たちが踊りを見て演奏しているし、お互いにアイコンタクトがとれることで生まれる空気感がやっぱり違うのだと思います。カラオケと生バンドでは歌ったときの気持ちが違うのと同じかな(笑)
隆太:ライブ感ですよね。なるべく音源には近づけますけれど、生演奏の場合、その時々によって毎回違うのだと思います。それは踊る人も同じで、そこに何かがあるのだと思います。
-歌詞を間違えないと言うのも重要ですよね、歌詞とモーションが合わないとまずいですよね?
あき:間違えたら大変です。内容についても勉強しています。この歌が悲しい歌なのか、楽しい歌なのか等、日本語訳を見たり、辞書を引いたりして必ずチェックしています。悲しい歌の時に笑いながら歌ったらとんでもないことになりますから。
-今後のNa Leiが進んでいく方向性について3人で話し合ったりしていますか?
John:具体的には決めていませんが、さっきAKIが言っていたように、ハワイアンと言う音楽がもっと多くの人達に知ってもらえるような活動をしていきたいと思っています。
あき:もっと日本の人にハワイアンを聴いてもらいたいですね。聴かなければもったいないと思います。
John:ハワイアンというジャンルが特別な音楽でなく、普通に聴かれるようになればよいと思っています。それが、Na Leiがお世話になった人達に対する恩返しだと思っています。今すぐ何かが変わるとは思わないですが、10年後、20年後に「Na Leiを聴いてギターを始めました」なんて言う若い子達がハワイアンを歌ってくれていたらうれしいですね。
-ハワイのミュージシャンで好きな方はいますか?
あき:僕はネイサン・アヴェアウさん(HAPA)が好きですね。
隆太:僕はロバート・カジメロさんですね。
John:ウォルデン・ケアウオハさんですね、ギターも素晴らしいですけれど、彼のアレンジはすごいです。
隆太:彼はシンガーソングライターとして素晴らしいですよね。
-まだまだ、日本ではメジャーではないハワイアンミュージックですが、素晴らしさをアピールしていただけますか。
John:本当にすごい才能の持ち主がたくさんいらっしゃいます。層が厚いです。音楽との距離感がすごく近くて、沖縄のような感じかな、ハワイのどこに行っても音楽があふれていますから。そんな中でCDを出している人達ですから是非聴いてもらいたいですね。まずは僕たちが名前を出した人から聴いてもらえれば良いかと思います。
隆太:ハワイにいるからマイナーだけれども、世界に出て行く実力を持ったミュージシャンが本当に沢山います。ハワイはすごいところだと思いますよ。ハワイでライブを見ると本当にエンターテイナーが多くてビックリします。ショーを作る才能もすごいです。そして何よりもみんな楽しそうにやっているのが良いんですよ。僕らもそんな風にやりたいですね。
-Na Leiのアピールポイントはなんですか?
隆太:なんだろーな…呼ばれればどこへでも行きます。あとは…ファッションですかね(笑)
John:アロハは着ていませんね。
あき:来ていただければ、グッとくるライブが聴けると思いますので、是非足を運んでください。
John:僕らのライブではなくても、近くでハワイアンのライブがあったら是非行ってみてください。絶対楽しめると思います。
-最後にハワイでお奨めの場所やお店を教えてもらえますか?
John:よくわかんないな…必ず行くのは「フードパントリー」かな(笑)
隆太:アロハタワーの「チャイズ」かな。すごいライブがカウンターだったら結構安く見られます。
あき:僕どこにも行かないんですよ。行って仕事したらすぐ帰って来ちゃうんですよ。延泊したこともないし、仕事終わった次の朝には帰ってきてしまいます。でも、パワーを感じますよ。飛行機下りた瞬間に。ハワイへ行くと何かが変わっていきます。本当にすごいところですよね。
-では最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
John:見かけはゴッツイですけれど、優しいハワイアンを演奏していますので聞きに来てください。
John&隆太&あき:これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。
聞き手:Kaimanahila
写 真:Shu Suzuki
He Lei Makana (ヘ・レイ・マカナ) / NA LEI (ナーレイ)
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price ¥2,000
release 2008/7/31
発売元:ラッツパックレコード
1.カ・ノホナ・ピリ・カイ
2.レイ・ホオヘノ
3.マキイ・アイラナ
4.ノホ・パイパイ
5.ホオナネア
6.カ・マカニ・カーイリ・アロハ
7.クウ・ホア
8.ラブ・アンド・オネスティ
9.プア・リリレフア
10.オリ・レイ
11.ヘ・マカナ・オ・レイ・ナニ / ヘ・レイ・マカナ
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