自らの音楽活動、ウクレレやスラックキー・ギターの指導、普及、
アーティストの発掘、マネージメントと日本のハワイアンミュージック発展の
ために八面六臂の活躍を続けている面谷誠二氏。
以前 “IMEHA”というバンドメンバーとして、このコーナーに登場いただきましたが約5年ぶりのインタビューとなりました。
これからのハワイアンミュージックの行く末から、ウクレレの魅力、上達方法など多岐にわたり、オヤジ2人でじっくりと話し合ってみました。
【面谷誠二(SEIJI OMOTANI)プロフィール】
トイズミュージックスクール主宰
広島市出身、フリーのギタリストとして多くのアーティストの
コンサートサポートやレコーディングに参加。
現在、トイズオフィスのプロデューサーとしてとして活動中。
[主なプロデュース作品]
IWAO/HAPPY DAYなど3作品
ブレッド&バター/「B.B.C.」ほか
Aloha Breeze 1,2,3
現在、IMEHA、E KOMO MAIのリーダーとして活動中!
(トイズミュージックスクール HPより)
−現在の主な活動を教えていただけますか?
面谷誠二:IMEHAというスラックキー・ギターのバンドをやっていましたが、現在、IMEHAは休憩に入っています。その休憩を機に、もう少し体で楽しめるバンドをやりたいなと思いまして、“E KO MO MAI”を4人のメンバーではじめました。ウクレレ、スラックキー・ギター、ベースの編成で「クオリティーは高く楽しいバンド」と言うことで活動していて、現在、このバンドが音楽活動の中心になっています。
バンド活動の他には、トイズミュージックスクールの校長としてウクレレを中心に教えています。ウクレレをもっと多くの人たちに広めたいなと思っています。ウクレレ以外にもスラックキー・ギター、フラの教室も開催しています。
“E KO MO MAI”では、一昨年アルバムを制作しまして、去年は、映画「全然大丈夫」の音楽を担当してサウンドトラックアルバムを制作したりしています。
−昨年あたりからイベントライブなどを精力的にこなしている印象があるのですが?
面谷:仲間うちでやっているイベントが多いのであちこち顔は出しています。でも演奏活動は週一回ぐらいですね。スクールの仕事も忙しいので…
最近はハワイアンの演奏をして欲しいというリクエストが増えてきていますので忙しくなってきています。
-長年やっていらっしゃるハワイアンミュージックの魅力はなんでしょうか?
面谷:簡単でカジュアルなところでしょうか。コード進行などもシンプルですし、約束事も複雑ではありません。シンプルな中で自分の表現をしていくことが出来る音楽です。
表現が難しいのですが、以前から感じていたのは、まだ未完成なジャンルの音楽だと思っています。ブルースからロックが生まれてきてジャンルを確立したように、ハワイアンもハワイアンのベースから発展して、何かが生まれる可能性が大いにあると思っていて、そこに自分の何かを注ぎ込めるのではないかと思っているんです。
ハワイアンをやっている人達は何かしらの自由度を感じていると思います。そこが魅力だと思います。そして、ハワイアンは身近にある音楽だと感じています。
-ハワイアンミュージックを日本でどの様に伝えたいと思っていらっしゃいますか?
面谷:まずはハワイアンの正しい知識を持ってもらうと言うことを一番に考えています。たとえばウクレレなどではヴァンプという前奏などに使うコード進行がありますが、ただ弾くのではなくハワイのスタイルを学んで、ヴァンプの意味、正しい指使いなどをちゃんと知ることが大事だと思っています。自分勝手に演奏するのではなくルーツミュージックに敬意を払って勉強し、その先に自分のスタイルを作っていけるような指導を心がけています。
-その先には日本から生まれる音楽もあると言うことですか?
面谷:そうですね。ルーツミュージックに踏み込んで行って、そこから抜け出て来たときにどんな音楽になるかということだと思います。ハワイアンを聴いている人は、他のジャンルに比べてまだまだ少ないと思います。ですから、ハワイアンの曲を他のジャンルのビートに乗せて演奏するというのは有りなのかなとは考えています。まだ、ハワイアンミュージックを聞いてない人達にも振り向いて欲しいですから、そういう音がきっかけになればよいと思いますし、そんな音を作っていきたいですね。
-“E KO MO MAI”ではどんな演奏を目指していますか?
面谷:そうですね…体で楽しめる音楽をやりたいですね。
なんて言うか…活動量の多い、汗臭いハワイアンはどうだろうと思っています(笑)。
メローで癒しのハワイアンも好きですが、その対角としてアクティブで楽しいハワイアンがあると思っています。そんな音を“E KO MO MAI”では演奏したいですね。
-アルバム制作やプロデュースについてはいかがですか?
面谷:今年は、“The Best of ALOHA Breeze”というアルバムが8月にでました。コンピレーションのベスト盤ですが、その中で2曲新しくレコーディングしました。
プロデュースは、僕と松本ノボルとでやっています。ジャケットの写真は僕の撮ったハワイの写真を使っています。
新録音曲として “E KO MO MAI”でスティービー・ワンダーの「Sir.Duke」、松本ノボルのスラッキーと僕がウクレレで1曲シンディー・ローパーの「Time After Time」、オールスターズで「We Are The World」を演奏しています。“E KO MO MAI”のアルバムはまだ予定にありませんが、オリジナリティーのあるモノを作りたいなと考えてはいます。
-次にスクールの話を聞かせていただきますが、ウクレレの生徒は最近増えていらっしゃいますか?
面谷:はい、増えていますね。以前は、ウクレレのディテールに詳しい人だったり、ウクレレで何か特別なことをやりたい、どうしてもジャズをやりたいとか…そういったマニアックとまでは行かないですけれどピンポイントで習いに来る方が多かったのですが、最近は体験レッスンで初めてウクレレを触って「弦が4本なのですね」と驚く方もいたりして、裾野が広がってきていることを感じます。
まったく白紙で習いに来る方が多くなっていますので、先程言った“正しいことを教える”と言うことが大切になってくると思っています。ウクレレに対する入り口が私たちなので、ウクレレに対する正しい知識を指導する責任は重いと思っています。
-初めてウクレレを習おうとする方のきっかけはどんなことが多いのですか?
面谷:多いのは何か趣味が欲しかったという方で、それがたまたまウクレレだったと言うことだと思います。場所柄20代から30代の女性の方が多いですね。もちろんフラが好きで来る方もいらっしゃいます。
課題曲もハワイアン、ポップスといろいろ楽しんでいますね。
教室は裾野を広げたいなと思っていますね。そして皆さんが楽しんでもらえればと思っています。
スラッキー・ギターをやる人も少しずつ増えてきて、可能性があるかなと思いますね。やはりギター人口は多いですからね。
-裾野が広がってきてウクレレがメジャーな楽器になるとお思いになりますか?
面谷:弾く人が増えて、広がりを見せていることは確かですけれどメジャーになるには若いスターが必要でしょうね。
僕たちおじさんでは無理なんで…(笑)
ウクレレと言ったらこの人というスターが生まれれば状況は一変するかも知れませんね。ウクレレのニーズは充分にあると思います。
オリジナリティーを持った、何か価値観を壊すようなパワーを持った人出て来て欲しいし、ギターからの転校生ではなくてウクレレから始まって、ウクレレでブレークしていくような人が理想ですね。
-ウクレレの魅力はどこにあるとお考えですか?
面谷:4本しか弦がなくて、音域も狭い。さらに、楽器としては未完成な楽器だと思います。演奏するときにあきらめなきゃいけないことも多くあって不自由なのですが、逆に、その不自由さに創造性が発揮できる部分が多くあるし、自由度があるように感じますね。これだけの楽器だけれど、ここから先は“自分で考えて弾いてください”みたいな感じが好きですね。
-ウクレレ上達のポイントを教えてくださいますか?
面谷:ウクレレは誰でもが弾けるようになります。でも、上達するためにコードだけは覚えてもらわなければなりません。
教室ではタブ譜(左手の押さえる場所を示した譜面)は出来る限り使わないようにして指導しています。コードは世界中、どんな楽器のプレイヤーでも通じる共通言語なので便利です。コードがわかるようになれば、誰とでも演奏できますから。出来るだけコードでコードでといっていますね。あとは、良い先生を捜して、好きな曲を楽しむことだと思います。
-最後に面谷さんお奨めのハワイを教えてくださいますか。
面谷:そうですね…“セイバーズ”のような所で安いTシャツは探しますね。あとはバーガーキングが好きで、セイバーズで買い物をした後必ず食べますね。ハワイに来た、楽しかった!ということの確認をしながら食べていますね。
-どうもありがとうございました。
聞き手:Kaimanahila
写 真:Shu Suzuki
【information】
TMS Live KANIKAPILA vol.13
トイズミュージックスクール発表会
面谷さん率いる、トイズミュージックスクール恒例の発表会が開催されます。生徒の皆さんの演奏のほかウクレレ楽団の演奏等をぜひご覧下さい。
その他生徒の個人エントリーやトイズ卒業生の参加申込みも受付中!
ウクレレなどが当たる!プレゼント抽選会もあります♪
ウクレレ、フラ、スラッキーギターなど生徒の皆さんの演奏をお楽しみに!!
日時:11月29日(日) 11:30開始/15:00終演(予定)
会場:代官山ヒルサイドプラザ
料金:一般 ¥2,000-
お問い合わせ:トイズミュージックスクールTel : 03-3406-9248

